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私はもう一度謝った。
ちゃんと理由を添えて。
「…ごめん…今日は……生…理…なの」
「…え?」
私がごめんと言った理由を理解した吉野くんは
今度は自分が悪いことをしたみたいに慌て出す。
「やべえ…ごめん。俺こそ…」
そう言いながら吉野くんは私から身体を離してベッドに腰掛けた。
私も彼の横に座り直す。
「…大丈夫?」
変に私を気遣う彼がかわいく思えた。
「…大丈夫。私こそ…ごめんね」
彼の手が
膝の上の私の手を握った。
そして、私の目を探るように見つめた。
「今日…もし、そうじゃなかったら…俺と…してた?」
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