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ガルデニア王国で、姫付きの騎士として暮らすキルシェ。
祝祭の日に、街の警備をしていた彼女は一人の男と出逢う。
夕焼け色の髪をした男に不思議な感情を抱くが、特に何があるわけでもなく別れてしまう。
数日後、王女リコリスが魔王の手の者によって攫われてしまう。
魔王に魔族という未知の存在に恐れながらも、キルシェはリコリス救出の任を受ける。
二人の部下、別の隊の魔導士二人。そして、民間の傭兵レザンと共に、魔王城のある島に向かう。
道中、船が魔族に襲われ大きな損害を受けてしまう。
結果、女騎士キルシェ、傭兵レザン、魔導士のミディの三人で魔王城に乗り込むことになる。
赴いた魔王城にいたのは、祝祭の日に街で見た夕焼け色の髪をした男……魔王ザカートだった。
そして、その場でリコリスとレザンの関係を知り、自分がリコリスの身代わりとしてガルデニアの王に売られたことを知る。
うちひしがれるキルシェにザカートは自身の気持ちを告げ、キルシェ自身にも素直になれと告げる。
自分の気持ちを知ったキルシェは、一人の女として魔王ザカートの胸に飛び込んだ。
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