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春海のほかに更にふたりも季節の名前を持つコが居たなんて驚きだった。
それも四季すべて勢揃いだなんて。
しかし、名前が和眞だけあって、クラスに和を作るのが上手そうな先生だ。
幼い頃から剣道をやってきた夏樹は、直感的にそう感じた。
ならば、その田宮先生の言うように、春海、千秋、真冬の三人と仲良くやってみようかな。
つぎの休憩時間には、夏樹は体育会系らしいフットワークの軽さで、早速四人の和を作りに動き出した。
「ボクは浅倉夏樹。南中ではずっと剣道一筋だったんだ。でも、高校では部活はやらないつもり。今までとは違うなにか新しいことを見つけたくてさ。よろしくね。」
よかった。話し方は男の子みたいだけど、大柄なだけで怖い人じゃなかったみたい。
心配が解消された千秋と真冬は、顔を見合わせて笑った。
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