第3章 輪舞は終わらない

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皮肉っぽくグウィネアは口の端で笑った。 「魔女は駆逐されるべき存在よ。神女様がどんなに祈ろうとも魔女がいる限りこの世界に安息と安寧はもたらされない。見習いも然りよ。見習いと共謀して引き起こされる犯罪も無くすべきだわ。」 「それで?」 「見習いが問題だわ。魔女の卵とも言える見習いの制度を破壊する為には全ての魔女を消滅させるしかない。」 「とんだ一大事業ね。ホントウにあなた一人でそれを成し遂げようというの?」 「確かに魔女は多岐にわたって群居しているから、一人では無理だと分かっている。でも、魔女がこんなに割拠する理由はある筈。それを突き止める。そう、原因を見つけるのよ。」 「原因、ねえ。」 「ただ一つの原因からあらゆる現象が生じているはず。私はその原因を探し出して、叩き潰す。」
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