これが僕のチート能力

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「これは“パン”の材料だな」 「え……だって今の魔物……」 「基本的にはああいった魔物しかこの世界にはいなくて、倒すとランダムで色々なものが手に入る。今回はこういったものだ」 「もうちょっと細かい設定は?」 「面倒くさいから適当にやって投げた」  面倒臭いの一言で投げたクロウに僕は不安しか感じなかった。  そこで僕はふと気付いた。 「それでクロウ達のステータスってどんな感じなの?」 「ステータス? そんなもの見ても無駄だぞ、そっちの二人は見せるのが嫌だそうだし」  僕とクロウの後ろを歩いていたシオンとリゼルの方を見ると、リゼルが嫌そうな顔をする。 「何で僕がステータスを見せなくちゃならないんだ。こんな弱そうな奴に」 「よ、弱そう……ぼ、僕にはチートがあるもん」 「チート? どんな?」 「ま、魔道具とか作れるそういったものです」 「ふーん、何だか弱そう」 「ぼ、僕だって確かレベルとかすごく高くて強かったから弱くないです!」
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