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クロウは一応神様の子供だったり魔王予定だったりするので、素で見えたりするのかなと思って質問したのだが、
「いるぞ。その可愛い女の子の幽霊がその蝶に取り憑いている」
「……」
「てっきり勇者よりだから懐いてきたのかと思ったが……ああ、だから寄りついてきたのか。困っている人というか厄介事が自動的に集まってくると」
どうやら僕が勇者予定だったので近寄ってきたらしい。
でも僕がとりつかれるのは嫌だな、そう思っているとそこで何かがクロウの上に落ちてきて、クロウはそれを避けた。
「くくく、いつまでも同じように当たると思うなよ」
「でも一度に二個のクエストになるのかな?」
「……また面倒な」
クロウが呻いて、そこで落ちてきた紙を拾い上げたのだった。
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