これが僕のチート能力

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 クロウがそれを聞くと、いそいそとリゼルが材料を取り出した。  とりあえず、僕はそれらの材料を僕の目の前の地面に置き、 「この後僕はどうすればいいんだろう?」 「俺が知るわけ無いだろう。俺の力の管轄じゃないからな」 「う~、えっと、チート発動しろ~、発動しろ~」  けれど何も起こらない。  何も起こらないじゃないか、といったような冷たい目で僕はリゼルに見られる。  本当に僕の中にそんなチートがあるのだろうかと不安に思っていると、気づけばスマホの右下に“go”と書かれたボタンが点滅している。  試しに僕が触れると、先ほど置いた地面にピンク色に輝き始めて光の魔法陣のようなものが現れる。  その光の中で置いておいた材料がとろりと溶けて、ふつふつと泡を立てる。  それからかき回されるように渦巻いた方と思えば段々と円筒形のようなものを形作っていき、やがて円筒形に四角い出っ張りがついている。  出来てしまった、と僕は思いながら、どうやらこのチートを使うにはこのスマホが必須であるらしい。  どんな魔法だろうと僕は思いながらも、画面に現れた説明書を見る。
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