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さて、部屋に案内してくれたメイドさんの視線が気になって、慌てて離れた僕達はリゼル達がお茶会をしているだろう部屋にやってきた。
もちろんクロウの謎の力を使ってだ。と、
「うわぁあああああ」
部屋からおそらくはラティらしい悲鳴が聞こえた。
何事だと僕は思って部屋の扉を開けると、後ろから抱きつく様に僕の道具で実体化させられた幽霊のミリアがしている。
ラティは顔が真っ赤だ。
「は、放して下さい!」
「わー、うぶな反応ね。女の子耐性低そう、うふふふふ」
「や、止めて」
慌てた様にそうミリアにラティが告げるけれど更にぎゅっと抱きついている。
どうやら僕の作った道具は実体化も出来るらしい。
そこでメノウが近づいていき、顔を赤くしたラティの顎を掴み上を向かせて、そのまま唇を重ねた。
「んんんっ」
今度は蒼くなったラティがプルプル震えている。
わー、と僕は見てしまっているとそこで唇が放された。
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