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こうして僕達は街に向かっていったのだけれど、僕たちは後どれくらいで街につくのだろうか。
ちょっとした疑問を持ったので僕は聞いてみる。
「そういえば、街ってここからどれくらいなのかな」
「夕方までには着くだろう」
「そうなんだ……所で今は何時なのかな?」
やけに日差しが朝の光のように柔らかい。
道も明るいのに誰も歩いておらず、森からは小鳥のさえずりが聞こえる。
嫌な予感がする、僕はそう思ってクロウを見上げると、クロウはポケットから金色の懐中時計を取り出し、
「八時半だな、朝の」
「……ちなみにこの世界の夕方は何時くらいなのでしょうか」
「今の時期だと、午後五時半くらいかな」
ちょっと待てと僕は思った。
この世界の交通事情はどうなっているのかとも思う。
いや、もしかしたなら、
「途中から馬車、とか?」
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