怠惰はアイデアの進歩!

2/8

668人が本棚に入れています
本棚に追加
/276ページ
 こうして僕達は街に向かっていったのだけれど、僕たちは後どれくらいで街につくのだろうか。  ちょっとした疑問を持ったので僕は聞いてみる。 「そういえば、街ってここからどれくらいなのかな」 「夕方までには着くだろう」 「そうなんだ……所で今は何時なのかな?」  やけに日差しが朝の光のように柔らかい。  道も明るいのに誰も歩いておらず、森からは小鳥のさえずりが聞こえる。  嫌な予感がする、僕はそう思ってクロウを見上げると、クロウはポケットから金色の懐中時計を取り出し、 「八時半だな、朝の」 「……ちなみにこの世界の夕方は何時くらいなのでしょうか」 「今の時期だと、午後五時半くらいかな」   ちょっと待てと僕は思った。  この世界の交通事情はどうなっているのかとも思う。  いや、もしかしたなら、 「途中から馬車、とか?」
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!

668人が本棚に入れています
本棚に追加