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そんなぁ、と僕は絶望した。
折角自動車の免許を開放する時だったというのに。
と、そんな僕の肩を叩いたクロウが、
「また魔物と戦えば、それを落とすかもしれない。この前までこの道で倒した魔物から、“ミノタロ石”がそこそこ採れたから」
「本当! 早く魔物が出てこい、魔物出てこーい」
「そんなで出てくることはないから、先に進むぞ」
「うう……絶対そのうち自動車を作ってやるんだから!」
「歩いていればもしかしたなら魔物に当たるかもしれない、ほら、叫んでないでいくぞ」
クロウが僕にそう言って、“自動車”に興味をもったリゼルに急かされて更に進むこと4時間。
休憩場所のようなお店のある近くまで来た所で僕達はようやく、その“ミノタロ石”を手に入れたのだった。
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