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休憩所で、バターと蜂蜜のパウンドケーキのようなものと、採れたてハーブのお茶を頂く。
空はどこまでも青い。
雲が真っ白で、綿菓子が浮かんでいるようでとても美味しそうだ。
ほのぼのとしながらケーキを頬張る。
甘い蜂蜜の香りがして、幸せだ。
ハーブティは井戸水で冷たく冷やしたものだと言っていた。
口にするとミントのような爽やかな香りが僕の口いっぱいに広がる。
そうやって僕はぼんやりしていると、クロウに僕は肩を叩かれた。
「さて、そろそろイズミには自動車を作ってもらおうか」
「あ……忘れてた」
「徒歩がいいならそれでもいいぞ? この時間なら夕方まで歩けば大丈夫だ」
「く、もう疲れたから嫌だ……だから文明の利器を使うんだ!」
「それで材料のお礼は、イズミはどうやって俺に支払う?」
「え?」
「無料(ただ)で渡すわけ無いだろう?」
「の、乗せて連れて行ってあげるから!」
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