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ただ、武器というものはお金がかかるもので、そのためにこういった大きな街の場合、武器屋をいくつも回るのが(ゲームの)常識だった。
お店では、得意な武器が安かったり色々するからだ(ゲームでは)。
なので、お店の特徴を見ながら僕は武器を選ぶことになっている。
とりあえずは武器の店に行き、どういったものがいいのかチェックしようという話になったのだが、
「こ、この武器は名工、ヒルデの作った“サムライソード”そしてこっちは、奇工と呼ばれるマサが作った“カクレソード”そしてこっちは……」
続々新商品入荷中と赤い文字で派手に書かれた紙が吊り下げられた場所にある剣を見て、リゼルがそこから動かなくなった。
引っ張っても押しても軽く叩いても動かないので、仕方がないのでリゼルを放置して、シオンに後はお任せして僕は武器を探す。
やはりまず僕が手にとったのは、
「やっぱり“剣”だよね。ファンタジー世界ではこれを格好良く使いこなしてこそ……むーむー」
重すぎて、上手く動かせない。
なんということでしょうと僕が思っているとそこでクロウが呆れたように、
「魔力を使って身体を強化しながら持ちあげるんだ。それも聞いていないというか 、そういう風な設定もこの体には成されていないのか」
「設定って……」
「仕方がないから、そういった身体能力を補助(あしすと)しやすいように魔法が発動するようにしてやるから、こっちに来い」
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