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呼ばれて僕はクロウの側に向かう。
そうするとクロウの顔が近づいてくる。
そしてキスするくらい綺麗な顔が近づいてきて僕が真っ赤になっていると、額がコツンと当たる。
それだけだった。
離れていったクロウの顔が意地悪く笑う。
「何だ顔を真っ赤にして」
「い、いきなりそんな事をされたらびっくりするに決まっているじゃないか!」
「ははは、それで剣を持ってみろ」
「う、うう……あれ、軽い?」
まるで歯ブラシを持っているような感じである。
軽すぎて、本当に剣を持っているんだろうかという感じだ。
ただ見ていると、
「普通の剣だね。もう少しこう、ファンタジーっぽいのがいい!」
「ファンタジーって……確かにイズミにはそう見えるかもしれないが、まあいい。とりあえずイズミに最適な武器を見てやろう」
「本当! 初めからそうしてくれればいいのに……何で僕の頭をクロウは掴むのかな?」
「あー、しばらくそのままにしていろよ」
そう言って無むむむと何かクロウは呻いている。
段々力が強くなっているような気がするけれど、大丈夫だろうかと僕が思っているとそこでクロウは僕に向かって微笑んだ。
「イズミに 最適な武器がわかったぞ」
「! どんなもの!」
弓とか槍とか剣とか銃とか、一体なんだろうと僕がワクワクしながら思っていると、
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