巨大すぎる力封じられる

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 リーサさんに答えながらも僕は絶望した。  素で性別を間違われた。  そう素でだ。何という事だ。  リーサさんは男物を探してきますと言って、部屋の奥の方に行ってしまう。  だが、一応女顔だと言われた事はあるけれど、まさか女の子に間違えられるなんて……そんな馬鹿なと思っているとそこでクロウが、 「それで服を貸すのか?」 「うん、寄こせ、寄こすのだ。こんな女の子の様な可愛い服なんて、着ていられるか!」  僕がそう叫ぶと、奥から小さな足音が二つ聞こえて、 「あれ、脱いじゃうの? お兄ちゃん、似合っているのにね。ぷぷ、そうだろう、リリ」 「そうだよね。これならお姉ちゃんでいいよね、トト、っぷぷ」  二人の子供が笑う。  ちなみにこの二人のせいで僕はこんな服を着る羽目になっているのである。  なのにこの二人の子供はそんな僕を嘲笑うかのように僕の事を……許さん。 「そうかそうか、そちらがそういうつもりならば僕にも考えがある」  全く反省のない子供達に、心の狭い僕はぷつっと理性の糸を切った。  代わりにスマホで、この世界にあったらいいなという魔道具を一つ探しだす。  どうやらキーワードを入れてもそういった物が表示されるようだ。  なので“光学迷彩布”を探しだす。  しかもこの世界では幻の品であるらしく、名を“虹の布”といい、この世界の博物館の奥深くに眠っているらしい。  そんな伝説の布が僕のチートを使えば作れるのだ。
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