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しかも材料がさっきの自動車のあまりである“炎の魔法石”を使えば作れたので僕は、それを作り出す。
それを見ていたクロウが、
「おい、イズミ、何をしているんだ」
「……このいけない子供達に、お仕置きをして差し上げるのです!」
「怪我はしないようにしろよ」
「……そこは怪我をさせないようにしろ、なのでは?」
「いや、イズミはなんとなくトロそうだから」
「! く、クロウが僕をどう思っているのかよくわかった。これから僕の恐ろしい技を見せてやる。こうやって布を体に巻いて……どうだ、首だけ浮いているようにみえるはず!」
クロウが微妙な顔になりながら僕を見る。
けれど子供達は、おおー、と驚いたように歓声を上げる。
そんな子供達の方に向き直り僕は、
「くくく、さっきはよくも僕を馬鹿にしてくれたな。これからお前達二人を捕まえて、ワンピースを着せてやる」
「きゃー」
「きゃー」
「逃がさん、逃がさんぞ~」
といったように僕は楽しそうに悲鳴を上げている二人を追いかける。
きっとはたから見ると首だけが宙に浮いているように見えて、結構怖く見えるはずなんだけれどなと思いつつ僕は追いかける。
だがこの子供達、意外に逃げ足が速い。
絶対に捕まえてやると僕が追い掛け回しているとそこで、
「すみません、男物が主人の物しかなく……」
バサッと服を落とすリーサさん。
僕は慌てて、その魔法の布を消したのだった。
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