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というわけで、僕はまずスマホで検索してみる。
出来るだけ複雑な機能のない簡易的なものを選択するようにする。そもそも、
「僕、ミシンなんて家庭科でしか使った事がないんだよね。でも使い方は分かるから多分大丈夫……えっと、“亀の甲羅石”“憂鬱の水草”“土の魔法石”らしいけれど、クロウは持っている?」
「“亀の甲羅石”、“土の魔法石”の二つは有るが、“憂鬱の水草”は持っていないな」
「となると……リゼルに聞いてくる!」
そうクロウに言って僕はかけ出した。
すぐ隣りにある武器屋に向かう。
先ほどの新商品ぞくぞく入荷中の看板が掛けられた場所にリゼル達はいた。
丁度そんなリゼルに痺れを切らしたシオンがリゼルに何かをしようとしていたけれど……それよりも僕は、急いでいたので、
「リゼル、お願いがあるんだ!」
「は! 僕は今まで何を……シオン……」
そこでリゼルが半眼でシオンを見る。
それにシオンは肩をすくめて、
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