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まるで当然だというかのようにクロウが僕に告げた。
え? 魔法ってそんなに万能なの? と僕は思ってしまうけれど、それならば先ほどの自動車は何で動いていたのだろうという話になる。
ガソリンだって、原油を温度の差によって分けて得たものだ。
そんな設備やそもそも原油のようなものがこの世界に存在するのか、更に付け加えるならばこのミシンを作っているプラスチックだって、石油製品だ。
そんな風に僕が混乱しているとクロウが嘆息して、
「使えればそれでいいだろう? それよりもこれも制限時間があるんだろう?」
「う、うん……6時間みたい」
「だったら、早く渡した方が材料の消費が少なくていい。行くぞ」
そうクロウに促されて僕は、リーサさんの元に向かったのだった。
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