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八月十一日
妖精に名前を付けてはならない、服を与えてはならない、だそうだ。
抽象的だったり、ウソばっかり書いてある妖精辞典の中に、珍しく具体的で真実味のあることが書かれてあった。
なんでも、服や名前には特別な意味が込められているそうな。そういえば、グリム童話にも似たような話があった気がする。
日本でも名前を当てて妖怪を退治するお話とかあるし、なんだか妙な信憑性を感じる。なので、妖精さんにそれらはタブーということで。
万が一寒いといけないから、毛糸でなんか編もうと思っていたのに、残念。
頭を使ってたらお腹がすいたのでティータイム。妖精さんにはカントリーマアム、それとポンジュース。もちろん、なにかが百パーセントのやつ。じっとみつめていたら、カントリーマアムのかけらを分けてくれた。
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