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八月二十三日
妖精さんは弱っていた。
大好きなクッキーも少ししか食べてくれなかった。
わたしの、せい。
わたしが妖精さんの羽をもいだから。
でも、小さなおじさんに羽なんてないから。
だからわたしは、わるくなんて、ない。
妖精さんが起きた。
わたしと目があうと、腕輪をキッキッと鳴らした。
やめてよ。なにがうれしいっていうの、妖精さん。
なんで後悔はやってしまった後に必ずくるのだろう。
いけなかったんだ。やっぱり、わたしはいけないことをした。
羽を間引いてはいけなかったんだ。
わたしはつきっきりで看病した。
妖精さんは苦しそうだった。
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