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八月一日
夏休みに入って少しして、わたしは妖精さんに出会った。近所を散歩していたら地面に倒れていたのだ。
着ているチュニックは明るめの緑色。身長はわたしの手と同じくらい。
その小さな背中には、見る角度で色を変える美しい羽がある。だから妖精さん。でもそれは片羽だった。飛ぶことができずに行き倒れました、という状況に見えなくもない。
そういうことなので、保護することにした。
鳥かごがあるからタオルを敷いてそこに入れる。前の主は、ついこの前死んでしまった。そうした理由で、ちょうど空き部屋なのだ。
さて、連れてきたのはいいけれど、どうしたものか。幸い、意識はとてもはっきりとしていた。だって、触ろうとすれば嫌がるし、ごはんを与えても食べてくれなかったから。
この前の鳥は飼いやすかったのに、なんとも手間のかかることだ。
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