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文字盤を操作する越石くんとも目が合った。
私は後ひとつでビンゴ。
期待してはいけないとわかっていながら
本当に…
ドキドキしてきた。
何かに似た感覚に
心臓がどんどん落ち着きをなくしていた。
数字が表示されるたびに会場が湧き、
徐々にリーチの声もあがり始めた。
文字盤の数字からほんの数秒遅れて越石くんが数字を読み上げる。
「…58!!」
私はカードに視線を落とした。
…あ
声が漏れると同時に琴美と室井さんと目を合わす。
次の瞬間、三人同時に叫んでいた。
「…ビンゴ!!」
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