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ねぇ、運命って信じる?
中学3年生の時、夕暮れの教室で君は言った。
色鮮やかなオレンジ色が窓の外にもたれかかるように存在していて、教室全体に影を落とすと黒いシルエットが俺の目の前に映し出された。
逆光で君もその黒に溶け込んでいたけど、そよ風に揺れる髪の毛と優しい声色が時間の流れを自覚させる。
あの時、俺は何て答えたっけ?
でも君はこう呟いたんだ…
私は運命なんか信じないーーと。
あれから10年後ーー…
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