第13章

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「はい、そこまで」  ぱんぱんと手を叩く音がした。膝をついていた地面から顔を上げると黄色い髪をした大柄な男が目の前に立っている。一羽のカラスが声を上げて彼の肩に舞い降りた。 「あっ……」 「大丈夫。この子は友達だから。僕を傷つけないし……君も傷つけない」 「―――」  景斗は呆然と派手なシャツを着た男を見つめた。確かにカラスは男に頭を撫でられて目を細めている。電線にいっぱい止まっていた黒い姿も今はもう空のあちこちに散っていた。 「ごめんね? ちょっと君の力、試させてもらったんだ」 「ち、力って……」 「君、いわゆる超能力者……なんだろう?。はじめまして。僕はドリトル。君の仲間だ」  男はそう言うと白い歯を見せて景斗に大きな掌を差し出した。
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