第13章

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 ドリトルは景斗を近くのファーストフード店に誘った。 「びっくりしたかい?」 「当ったり前っ……です」  相手が年長者だったので、景斗は怒鳴りたいのを我慢してオレンジジュースのストローを噛む。 「で、あんたの能力がああやってカラスを操ることなの?」  聞いている他人はいないと思うが景斗はひそひそとドリトルに話した。 「カラスだけじゃないさ、動物は大体ね」 「人間も?」 「まあ頑張ればなんとか。でも知能の高いものは難しい。猿とかだってかなり頑張らなきゃ無理だ」 「動物と話せるの? だからドリトル?」  景斗は昔読んだ児童文学のタイトルを思い出して言った。 「まあね。それに僕の本職は医者だし」 「うっそ、そんな頭で?」  絶対そうは見えない。ヤクの売人とかお笑い芸人とか言われた方が信憑性がある。
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