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くそっ、俺はこんな所で死んでられないのだ! 俺には使命がある。しかしこのままではまずい。
「誰か、誰か助けて!」
「誰ぞ、私を呼ぶ者は?」
「あ、あなたは?」
「私は、神だ。私を呼んだのはお前か? ならばお前の願いをひとつ、叶えてやろう」
「神? 言われてみれば、その長い髭や、黒いスーツ姿も神々しい。そのスーツは一体……。いや、危ない危ない。スーツを買った店を聞くだけで願いが終わってしまう処だった。神よ! 我を救いたまえ!」
「願いはそれで良いのか?」
「え?」
「お前を助けるのは私でなくとも出来る。が、私のスーツを何処で買ったかは今しか聞けぬぞ?」
「助かってから聞きますから俺のこの状況をどうにかしてください」
「願いはひとつだけだ」
「だから助けろって!」
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