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おっさんに教えてもらった少し値段が高い店で食べる事にした 安い店で良かったのに祝いだからと珍しく親父が強引だった。何かあるのか? 軽く後悔しながら店に向かう あと少しで店に着く所で違和感を感じ、周りを見ていると  「何か今、声が聞こえなかったか?」 あぁ声が聞こえたのか。親父も周りを見て路地の方に駆け出した 追いかけて親父の姿を見付け近づくと、女の人が親父にお礼を言っていた どうやら絡まれたみたいだ。しかしそれを見て俺は呆然と立ち尽くしてしまった 女の人と一緒に居た男の子・・・・顔は多少変わってるが間違いなく輝だ  「永久、置き去りにして悪かった」 俺に気が付いた親父が謝りながら声を掛けるがそれ所じゃない 泣きながら母親に抱き着く輝を俺はじっと見ていた  「あ~実はな、永久に紹介しようとしていた人が彼女と彼女の息子さんだ   永久と同い年で学園も同じだから友達にと思って」  「初めまして、昔、東の国で永久君のお母さんと親友だったの」 何でも祖父の面倒をみる為、6年前にこっちに越して来たらしく(3年前に離婚) 親父とも仲が良かったから母さんが死んだ後も手紙のやり取りをしていたらしい で、俺が学園入学決まりこっちに来たから夕飯を一緒にと決め、店に向かっていた所絡まれた  永「初めまして、葛城永久です」  「ごめんなさい、私は楠陽子(ようこ)、この子は息子の輝よ」 ほら挨拶しなさいと背中を押され輝が前に出て  輝「・・初めまして、楠輝です」 神、本当に本当にありがとう。どんなに変わっていても絶対捜せる自信があったし 昔の様に変わらない愛を貫ける確信はあったがこれ程似てるとは思っていなかった。 髪の色(金に近い栗色)や目の色(翡翠色)は違うがそれは俺も同じ 思わず抱き着いて喜んだ。
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