鳥籠

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鳥籠

冷たい鉄格子から流れる人をみていた 着飾った女郎を躊躇うことなく呼び込む 唯、私は目を伏せてこの現実から 逃れようと試してみても変わらない 時が其みたかと嘲笑う 何度入れ替わり誰と抱き合っても この身焦がれたことない 穢い科白吐かれても揺るぎはしない あなたが私の前に現れる前は 交じり焦がれる躰 揺られる鼓動息もできない あなたの熱に包まれて つかれる度に疲れてゆく 演技で騙し心隠して あなたがまた大きくなって 動き出す衝動 限界まで 一緒にいきましょう あなたの愛を受け止める 果てを迎えましょう 一時の時間を惜しむように金を私に手渡し 他の奴と同じか『また来る』と一言 科白吐いて出ていったあなたの背を見つめ 愛してはいけない 恋してはいけない 自分に言い聞かせる 欲に溺れた 男なんて皮を剥けば同じ 曲がり角、一瞥するあなたと ぶつかる視線が熱く目を閉じた 赦されぬ運命 拒否も出来ない 金を積んでくれたら、解放されるけど、 あなたはどうでしょう? 私を欲してくれますか 交じりあう刹那 揺れる鼓動と躰受け止めて あなたの微熱に酔いしれて 何度でも私を突き抜いて 動き出す衝動 限界まで 私を抱いていてほしい 見つめあう目と目 呼吸を奪うような口付け 朝まで眠りにつこう あなたの胸に寄り添って まだあなたを感じていたい 温もりと鼓動すべてが愛しい 唯、私を傍においていて 交じり焦がれる躰 揺られる鼓動息もできない 限界まで一緒に行きましょう 声に出さなくても分かってるわ 愛してる…
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