第1章

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娘の大好きなものばかり詰めたお弁当。 それを持って、娘は嬉しそうに登校していった。 俺と妻は、開会式より少し前に出掛ける。 今日は晴天、見事な運動会日和。 朝から場所取りしている親が多いが、俺たちは娘の姿さえ見れてビデオに撮れればそれでいい。 開会式でのラジオ体操の様子もばっちり。 思った以上にはりきって、しゃきしゃきしているじゃないか、あいつ。 午前中、50M走と、6年生と一緒の興味走、午後から玉入れ。 6年生のおねえさんが、手を繋いで平均台をわたってくれるのと、遅い夕食を食べていた俺に嬉しそうに話してくれていた。 体を動かすことの好きな娘は、運動会が練習の時から楽しみで仕方なかったらしい。 クラスで一番速いわけじゃあないが、そこそこだと思う。 50M走の時は、思わず応援ででかい声を出してしまい、その声がビデオに入っちゃったわと妻に笑われた。
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