男の子は乱暴

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男の子は乱暴

(由衣 小学校3年生) 「また明日ね~」 「またね~」 「あしたな~」 「バイバ~イ」 「おう」 お腹すいた~早く帰ろう、誠ちゃんは耕治くん家にゲームを借りに行くらしく1人で帰る。 「あっ、大ちゃ~ん」 「由衣、今帰りか?」 中学生の制服姿の大ちゃんが、大きなかばんを肩にかけこちらに向かって歩いて来る。   「ちょっと遅いんじゃないか?誠二は?」 辺りが少し暗くなってきている。 「みんなと遊んでたの~誠ちゃんは耕治くん家」 「みんなって?」 「レイカちゃんと実花ちゃんと、まなちゃんと耕治くんと誠ちゃん」 「・・・・」 「いつも5人と遊んでるのか?」 「うん、明日も約束してるんだぁ~」 「そうか・・・」 どうしたんだろう大ちゃん?なんか怒ってる? 「由衣、誠二はいいけど、耕治くんとは2人で遊んだらダメだよっ」 「どうして?」 「男の子は怖い・・・いや、男の子は女の子と違って乱暴になる時があるから気をつけないとダメなんだ」 少し困った顔の大ちゃん。 「耕治くん乱暴じゃないよ」 「いつそうなるかわからないんだよ」 「ふ~ん、わかった。気をつける」 「由衣はいい子だ」 大ちゃんが微笑んだ。
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