金科玉条

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男性が女性に対する想いは、人によりけり。 千差万別の例を上げてみれば、十人十色。 彼女を作ってしまい、直接愛でる人。 実物は不可能なので、絵や写真・動画に 頼ってしまう人(大多数だと思われる) 歪んでしまい、盗撮・下着泥棒・痴漢など 犯罪に走ってしまう人(取り返しはつきません) 異性に対する想いと同じ道を辿ってしまうのが、 アニメや漫画のキャラクターにも、ある。 キャラクターを愛する形として生まれたのが コスチュームプレイ(コスプレ)となった。 キャラクターの衣装を身に纏い、自身が キャラクターに成りきる事で表現する行為は ひと昔前に比べると、かなりの市民権を得た。 ヒロトの「女装」という行為を例えるなら コスプレにも等しい、憧れの具現化だろう。 レイジはヒロトの考えを、そのような形で もってすれば、納得するに至れたのだった。 女装して良い人と、悪い人に別れる。が ヒロトは「女装して良い人」だった。 現在の顔立ちに産んでくれた両親に感謝を しても、感謝し切れないくらいではあるが。 加えて、女性の服を容易に調達出来る 環境が整っていたのは、幸運だったろう。
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