2人が本棚に入れています
本棚に追加
「一応確認しておくけど…
ヒロトは女性が好きなんだよな?」
レイジは改まって確認をしてみる。
「当たり前だ。僕は男だからなっ!」
一安心したような、安堵の表情のレイジ。
何かの間違いで、BLのように同性に興味を
持っていたら、正しく導かなければならない
が、その心配は杞憂だったようである。
「間違っても、レイジ。お前だけは好きに
ならんから安心しても良いくらいだな!」
面と向かって言われると、レイジは男として
魅力に欠けている。と言う気もしてしまうが、
どこぞのBLのように一線は越えたくない。
ヒロトとレイジは友人だ。それは変わらないし
これからも変わってほしくない関係なのだ。
「んでよー。女装ってどんな気分なんだ?」
ヒロトは(やはり、そう来たか)と思った。
レイジもレイジで、女性に対する想いが
犯罪では無いにしろ、歪んだ部類だと
ヒロトは信じていた。だって言うだろ?
「類は友を呼ぶ」って、な。
ヒロトが歪んでいるなら、レイジも歪んでいる。
昔の人は、かなり真理を突いた言葉を残した事に
尊敬以上の何かの念を抱いてしまう。
(レイジのジャーナリスト魂のお出ましだ!)
最初のコメントを投稿しよう!