金科玉条

18/26
前へ
/26ページ
次へ
レイジは、ヒロトぐらいに長い付き合いが あれば分かるような人間ではあるが、 自分が興味を持ったり、何か異常な事態が 発生すると、調べ上げた上で、書く。 ゲームしかり、人間しかり、だ。 レイジは、大学を卒業したぐらいから 小説とは呼べない文章を書き始めたようだ。 読んでもとるに足らないような作品だし、 完結させない事は日常茶飯事の気紛れだ。 幾度となく「ヒロト」をもじったような 名前の登場人物を観てきた事か。 その度に「名前使うけど、良いか?」などと 確認を、数えたくないぐらい、された。 残念ながら、僕の特徴を部分的に 上手く切り取っているので、文句も言えない。 そう言う意味で言えば、巧い。が、 物語が面白いかは別問題だけどナ。 最後には「この事を小説にして良いか?」 に決まっているよ、きっと。予言出来るね。 と、僕の内心で話が逸れてしまったが、 質問の内容は「女装はどんな気分か?」だ。 「興奮と、憧れと、愛しさと、切なさと 心強さと、他人に成りきっている感情の複合で 言葉にしてしまうと、陳腐な事しか言えねぇ。 気持ち良いよ。とってもだよ」 エロくも感じるが、そうでは無いネ!
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加