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もうすぐ会社へ着くという所で、前方からナスが歩いて来た。
でも驚かない。何故なら僕はトマトで、しゃべるキュウリに会っていたからだ。
『Pretty Girl ……私と一緒に魔王を倒しに行かないかい?』
『僕の事ですか?』
『何だ、男か。トマトなら可愛い女の子だと思ったのにな』
失礼なナスにムッとしながらも、一応気になる事を聞いて見た。
『魔王って何の事ですか?』
『私達は転生したんだぞ。何らかの使命を与えられたに違いない。つまり、魔王を倒すという使命をね!』
他人が言うとこんなに恥ずかしく聞こえるものか?
一瞬でも魔王とか考えていた自分が恥ずかしくなった。
『頑張って下さい。では……』
『待ちたまえ!』
ナスは鬼気迫る感じでトマトへと近づく。
バトルの予感。
トマトVSナス
僕は身構えた。
……
……
しかし、ナスはトマトに手を置いてこう言った。
『連絡先を教えてくれ。魔王が見つかったらパーティーに入れてあげるよ』
『……えっ……あっ、はい』
トマトとナスは連絡先を教え合った。
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