141人が本棚に入れています
本棚に追加
「クリスチャンがおまえを貸してくれというのは――」
征司は正面に向き合って座ると
火照った僕の首筋を啜り上げながら
「今夜のパーティーのお供にさ」
「え……?」
からかうように言った。
「パーティーのお供って……」
「本当は俺と行くはずだった。が――まだ夜通し馬鹿やるほど回復しちゃいないんでね」
拍子抜けする。
「つまりは俺の代わりだ」
あんぐりと開いた僕の唇に
征司は柔らかく口づけ笑った。
「なあに、ほんのお遊びさ。古城跡で開かれるヴァンパイア・ナイトだとよ」
そうして無抵抗の僕を己の膝に跨らせ
ゆっくりと口づけを深めてゆく。
最初のコメントを投稿しよう!