141人が本棚に入れています
本棚に追加
天宮征司は
有言実行が性分の男だ――。
「ううぁっ……死んじゃうよ……お兄様っ!」
僕が青い湯の中で
とっくに果てた後。
何度か溺れかけても――。
「言ったろ?逃がさないって」
その度に力任せ
痩せた身体をすくい上げ。
「お兄様っ……もう……感覚がないよ……」
「まだまだ――中は何度も逝ってるぞ?」
「ンンッ……アア……!」
それこそ200などゆうに過ぎる
長い時間をかけて。
「ああ――和樹……」
己が果てるまで
さんざん僕を嬲リ続けた。
最初のコメントを投稿しよう!