141人が本棚に入れています
本棚に追加
裸足にスリッパ履きの足元。
ガウンのつもりか。
寝間着の上にだらしなく羽織ったバスローブ。
(何事だ――?)
天宮征司らしからぬそのスタイルに
自分の身なりを棚に上げ僕は首を傾げる。
ようやく
「バカが……!何しに来た?」
大きな溜息と一緒に一喝。
飛んではきたのだけれど――。
「クリスチャン……おまえもおまえだ……それは俺の……」
その口調もどこか力なくぼんやりとして。
「弟だぞ……!」
言わんこっちゃない。
声を上げた拍子に。
「お兄様っ……!?」
逞しい身体はグラリと揺らいで
そのまま崩れ落ちかける。
最初のコメントを投稿しよう!