episode198 お仕置きの時間

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裸足にスリッパ履きの足元。 ガウンのつもりか。 寝間着の上にだらしなく羽織ったバスローブ。 (何事だ――?) 天宮征司らしからぬそのスタイルに 自分の身なりを棚に上げ僕は首を傾げる。 ようやく 「バカが……!何しに来た?」 大きな溜息と一緒に一喝。 飛んではきたのだけれど――。 「クリスチャン……おまえもおまえだ……それは俺の……」 その口調もどこか力なくぼんやりとして。 「弟だぞ……!」 言わんこっちゃない。 声を上げた拍子に。 「お兄様っ……!?」 逞しい身体はグラリと揺らいで そのまま崩れ落ちかける。
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