episode198 お仕置きの時間

6/30
前へ
/30ページ
次へ
どさくさに紛れ 着衣を正しながら 「へえ~それはそれは。本当に大変でしたね、お兄様」 「おまえっ……何がおかしい!」 「大丈夫ですよ。水疱瘡なら僕もほんの小っちゃい頃に罹っていますから」 こちらも弱みを握ったとばかり。 「なんでクリスチャンと一緒に、僕もお兄様のお世話をして差し上げられます」 僕はにんまりとほくそえむ。 「でも良くなってきた方だよ。昨日までは全身ぼつぼつで見れたもんじゃなかった」 「わお。水玉蛙も真っ青だな」 「おまえら……」 手始めにクリスチャンと一緒に 弱り切った王様をベッドまで運んだ。 それから――。 「悪いけど、お兄様と2人きりにしてくれるかな?」 僕はクリスチャンに言った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加