十九.一年後。

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 みんなの太陽にならなくてもいい。  大好きな人たちを照らすことが出来ればそれでいい。  もう彼らが、道に迷わないように。迷っても、ちゃんとゴールに辿りつけるように。  そのために、私は精一杯の輝きを保ち続けていよう。  毎日を、ひたむきに生きて。この身体の全てで、壮大な自然を感じて。  そうやって生きていけばきっと、大切な人を守っていけるはずだ。 ――なぜなら私は、この島に舞い降りた天使を照らす、唯一の太陽だから。 FIN
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