九.空色のネックレス。

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 その翌日、彼は僕を持って出かけていった。彼の手はとても熱い。そして汗をかいているのかじんわりと濡れている。僕は大丈夫だけど、僕を包んでいるものがくしゃくしゃになったらどうしよう、と心配になる。 「あ、駆だー」 「おはよう。ほたるは?」  昨日聞いた女の子の声。駆はどこかで陽咲と話しているようだ。そして、僕を渡す相手を探しているらしい。 「もうすぐ来るんじゃないかな? あ、噂をすれば!」  どうやら、ほたるもここにやってきたらしい。駆の体温はぐっと上がる。そして、僕にも緊張が走る。  ほたるは僕を見てどう思うのだろう。喜んでくれるのかな。大切に扱ってくれるのだろうか。  そんな不安を抱えたまま、三人の会話が始まる。
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