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ほたるはさっそく僕を首につけて、二人に「似合う?」って何度も尋ねている。彼女に身に着けられた僕からはほたるの姿は見えないけれど、きっととっても似合っていると思う。
だって、石の僕から見ても、ほたるはとっても可愛いから。
「駆くん、ほたる、一生大切にするね!」
「一生なんて大げさだな!」
照れくさそうに笑う駆を見て、僕は心から安心したよ。良かったね、駆。君との時間は短かったけど、僕は楽しかった。彼に届くはずはないけれど、僕は彼に感謝の言葉を贈った。
駆がほたるに僕を手渡した場所は、とても小さな公園だった。二人分のブランコ、シーソー、あとは砂場しか遊べるものはない。でも三人はとても楽しそうに遊んでいる。
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