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「ほたるちゃん、お帰り。今日は楽しかった?」
「優子さん、ただいま。ねぇ、これ見て! 駆くんが作ってくれたの」
優子と呼ばれた女性は、ゆっくりとかがんでほたると目線を合わせた。そして、首元にある僕を見た途端、顔をぱぁっと明るくさせた。
「なんて可愛いネックレスなのかしら。とっても澄んだ色をしているわ」
「そうだよね! ほたるも気に入っているの。陽咲ちゃんもネックレスを作ったんだけどね、ほたるとお揃いなんだ。色は違うけど」
「あら、そうなのね。ほたるは陽咲ちゃんのこと大好きだもんね、良かったわね」
優子さんは愛おしそうに彼女を見つめて、彼女の頭まで手を伸ばした。僕からは見えないけど、きっと優しく頭を撫でているのだろう。
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