十.新しい友達。

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「幽霊って、どんな姿をしているの? テレビで見るみたいに怖い?」  ほたるは至って冷静だった。普通の会話をしているときとなんら変わらない。 「全然怖くないよ。話すと面白いし、いろいろなことを教えてくれる」 「そうなんだ。楽しそうでいいなぁ。ほたるも、幽霊さんとお話してみたいなぁ」  ほたるがあまりにいつもと変わらないため、奏の方が驚いている。 「……ほたるちゃんは、私の話を信じてくれるの?」 「うん、信じるよ」 「どうして? 普通はウソか妄想かって疑うと思うけど」 「奏ちゃんはウソをつく子じゃないって分かっているもん。それに、今まで人を疑ったことってないかなぁ」  危うさを感じるほどな純粋さ。その心はまったく穢れていない。この子の心は白にさえも染まらない。どんな絵の具を使ったって作ることのできない透明の色だ。  
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