十一.中学校。

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「あっ、あとちょっとで休み時間が終わっちゃう。また遊びにくるからね、またね!」  陽咲と駆は授業開始のチャイムが鳴る前に、それぞれの教室へと戻っていった。ほたるが自分の席に戻ると、すぐにクラスの女子達が集まってくる。 「ほたるちゃん、駆先輩と仲がいいんだね、うらやましいなぁ」 「駆先輩って好きな人いるのかな? 陽咲先輩と付き合ってるの?」 「いや、ほたるちゃんとのほうがお似合いじゃない?」  どうやら駆は女子達に人気があるらしい。まるでアイドルのように話題になっている。 「えっと、ほたるは小さいときから駆くんのことが好きなんだ。このネックレス、駆くんにもらったの」  ほたるは周りに見えるように僕を手に取った。女の子達はうらやましそうに僕を見ている。  
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