十一.中学校。

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「えー、じゃあ、二人は両思いで付き合っているってこと?」 「駆くんの気持ちを聞いたことは無いし、付き合うってよく分からないなぁ」 「ほたるちゃん、のんびりしすぎだよー。駆先輩って学校で一番カッコいいって言われているし、早く告白しないと誰かにとられちゃうよ」 「とられちゃうって……駆くんは誰のものでもないよ」  中学に入ると、女子の興味は恋愛や美容に集中していた。髪型や眉毛の形を気にしたり、化粧をして登校する子もいた。また、誰と誰が付き合ったとか、別れたとか、そういう話ばかりを楽しそうにしている。  ほたるはそういう話には疎いらしく、付き合うっていうことが何かも分からないようだった。  
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