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でも、もし僕がダイヤモンドに生まれたら、小学生の駆に見つけてもらうことは出来なかっただろう。そして、ほたるともこんなに早く出会えなかったと思う。そう考えるとやっぱり、僕は僕で良かったって納得する。
皆にも、僕みたいに素敵な出会いがあればいいのにな。そうしたら、自分には自分の長所があるって気づくことが出来るのに。
――ほたるの友達たちは、好き放題言いたいことを言って、違う所に行ってしまった。それと入れ替わるように奏がやってくる。彼女は今年もまた同じクラスだ。
「ほたるちゃん、大丈夫？」
「私？ 大丈夫だよ、全然」
ほたるはいつもと変わらない明るい声で、そう答えた。本当は元気ではないと思うけど、奏に心配をかけたくないのだろう。
ほたるは他人に自分の弱いところを見せない。それはいいところだと思うけど、時々心配になる。ほたる、無理してない？ って。
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