十二.占い師。

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「えー、そうなんだ。怪我とかしないように気をつけておくね! 占い師さんにもアドバイスありがとうって伝えておいてね」 「分かった。……信じてくれてありがとう」  奏も言いたいことを言い終えると、自分の席へと戻っていった。  僕は、奏の周りにいる占い師は嫌な奴だと思った。そんな縁起でもないことを言わないでほしい。まぁ、ただの占いだし、きっと何事も起こらないだろう。  僕はのんきにそう考えていた。これからもずっとほたるの首にぶら下がって、一緒の日々を過ごすことが出来るって。ほたるはもう十分、辛い思いを経験している。これ以上、神様は彼女に試練を与える訳がない。 ――この考え間違っていたということを、この時の僕はまだ知らなかった。
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