十三.卒業。

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「私は駆くんと二人でもとっても楽しいよ?」 「うん、ありがとう。……それにしても、前から思っていたけど、陽咲とほたるはずっとそのネックレスをつけているよな。作った俺としては嬉しいけど、もっと可愛いのもつけたらいいのに」 「十分可愛いよ。それにこれは駆くんが作ってくれたものだから、ずっとつけていたいの」 「そっか。じゃあ、また新しいやつもあげないとな」 「ありがとう。じゃあ、ほたるは陽咲ちゃんにプレゼントしようかな。またお揃いがいい」  二人にとっては、これはなんでもない会話だったと思う。いや、ほたるにとっては嬉しかったんじゃないかな。駆がまた新しいプレゼントをくれるということは、変わらずほたるのことを好きという証拠だ。
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