十三.卒業。

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「私も、二人のことが大好きだよ。だから、二人がもうすぐ卒業するって思うと寂しいんだ。またバラバラになっちゃうもん」 「そうだね、私も寂しいよ。そうだ、ほたるも私と同じ高校を受験したらいいんじゃない? 駆の高校じゃなくて、私のほうね」 「うん、そうする」 「やったー、約束だからね」  もうすぐ、出会いと別れの季節がやってくる。駆と陽咲が中学校を卒業したら、ほたるはまた一人取り残されてしまう。僕も寂しい。二人の笑顔を見る回数が減ってしまうから。  できればこのまま、時間が止まってしまえばいいのに。そうすれば、ずっと三人は一緒にいられるのに。  
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