十三.卒業。

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 ねぇ、駆。もう、僕の知っている君はいないのかな。  楽しそうに僕をネックレスに変えてくれた君。  僕をキレイな包み紙で飾ってくれた君。  ほたるが喜んでくれるかな、って不安がっていた君は……もうどこにもいないの? ――ねぇ、神様。あなたはほたるの唯一の居場所さえも、奪おうとするのですか。  彼女がいったい、貴方に何をしたというのですか。  僕はどこにいるかもわからない存在に向かって、訴え続けていた。そして、願い続けた。 ――もうこれ以上、この子を傷つけないで、と。
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