十四.別れの日。

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「ほたる、大丈夫? だいぶ良くなってきたかな。今日はほたるが好きかなと思って、プリン買ってきた」 「俺は、さっぱりするかなって思ってイチゴを買ってきたよ。ビタミンとって早く治せよ」  陽咲と駆は、それぞれ持っていたものをほたるに見せていた。ほたるは体を起こして、二人と話している。 「ありがとう、二人とも……とってもおいしそうだね」 「だろ。風邪の時は果物に限るよな。プリンはちょっとくどくて食べられないかもね」 「えー。そんなことないよ。女の子はどんなときだって、スイーツは別腹だから」 「そんなこと言っているから、太るんだぜ」 「べ、別に太っていないし。ねぇ、ほたる?」
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